ワイの大方の同級生は寅年うまれだが、ワイは3月生まれなので兎年となる。明治生まれの祖父はワイの誕生年が寅年の同級生と同じにならなかったのが、残念なのか、「おまいは旧正月で年が変わって一月びゃぁでうまれたから、兎より寅が勝っとる。」などと、訳の分からないことを言っていた。孫が「五黄の寅」でなかったのがよっぽど悔しかったのだろうか。
小ンまいときは、いわゆる「怖じミソ」な子で、気の弱さ、押しの薄弱なことから、よくいじめられたりもしたから、子どもこころにも「寅だとつよかったのに、兎やから、臆病でビクビクしとんかなぁ」と思ったものだ。
その年男も6回目を迎える。この歳になると兎年や寅年が性格に影響を与えるような迷信は信じていないし干支自体も関心がない。最近でいうと去年末と今年始めに「令和四年は寅の年やなぁ」との単純な認識を持ち、その後は忘れてしまう。夏頃になって「今年何年か?」と質問してもすぐには答えられない人が多いんじゃないだろうか。でもまぁ、ワイは来年の兎年が年男になるんやから、いつもよりは強く印象づけられると思う。
徳島動物園へ行ってみよう。虎などはみるからに怖そうだし、馬、牛にしたって走力や力強さを感じる。それより小さいイノシシでもパワーを感じる。しかし兎は小ンまく、怖さや力強さもない。走るのは多少速いかもしれんが、猟犬に追いつかれかみ殺されるから速さも自慢できるものじゃない。ネズミなどはいっちょう小ンまく、ウサギより劣るんじゃないかと思われがちだが、日本昔話や童話ではネズミはエエ者であり成功者である。「ネズミの嫁入り」の話などでは、最強の生き物とみなされている。イソップ話でも、象対ネズミ、ライオン対ネズミ、でもいいキャラを演じている。それにたいしてウサギのはなしで思い出すのは、「ウサギとカメ」、ご存じのように負けキャラである。なんかウサギにいい童話・昔話はなかったかしらん?それでもなんとか長所を見つけてアッピルできるキャラとしては、兎は「可愛らしさ」しかないだろう。英国の童話に「ピーターラビット」というウサギがいる。これなどは可愛くて子どもに人気である。
日本でもウサギはかわいい系キャラで、アニメのキャラについてはちょっと知らないが、現実世界の話でも、どっか忘っせたが、ある島にウサギがたくさん生息していて、野生ではないので人にも慣れているようで、ふれあいができるそうだ。その毛並みのモフモフ感などのかわいさでずいぶん人気らしい。でも若いうちならかわいいウサギ年も似合おうが、72歳の爺がウサギ年っちゃってなんちゃ、かわいいない。
十二支の動物は古代中国で生まれた。今も記年に使う国は多い。おおむね身近な動物だが、中には「辰」つまり龍、などは想像上の動物もいる。使う国は東洋諸国のみであろうと思ったが、調べると意外なことにロシア、ベラルーシなども年々に動物を配置している。これらの諸国でも動物の種類はおおむね一致はしているが少し違う場合もある。
おもっしょいのはベトナム、タイ、チベットではなんとウサギがなく、その代わりあるのが「猫」年である。そのためこれらの国では来年はウサギ年でなく「猫」年となる。猫好きのワイとしては、ウサギ年生まれというより、「ワイは猫年じゃ」というほうがいい。このように、十二支は世界共通と思っていたが、ところ変われば・・でネコ年というのもあるのだ。下に各国の十二支の動物を挙げておく。
東南アジアで「ハローキティーちゃん」が人気があるのは、十二支に猫年があることとなんか関係があるのかもしれない。東南アジアは旧暦で新年を祝う国が多いが来年1月末ころになるとさらにこの「ハローキティーちゃん」のキャラグッズがあちらの国で売れるかもしれない。
日本にはペットとして犬、そして猫が多く飼われている。犬好きの人には「イヌ年」があってうれしかろうが、ワイも含めてネコ好きの人には、「なんでイヌ年があるのに、ネコ年がないのか」と不満だった。しかし東南アジアではあるが、ちゃんとネコ年があったのである。
ちなみに中国と日本では十二支の動物はほとんど一致する。ほとんどといったのは一つを除いてである。その一つは十二支の最後の動物、亥である。日本ではイノシシであるが、中国ではこれはブタを表す。亥は別名「猪」であるが、これは中国ではブタのことである。中国でイノシシという場合は「野猪」と書かなければならない。ワイは猫好きだから、ウサギ年というより、東南アジアで用いられているようにネコ年といわれるのを好むが、イノシシ年を中国のようにブタ年と呼びたいという日本人はあまりいないだろう。
東新町アーケードの正月のイルミ。年の暮れというのに閉まっている店が多く、ほとんど人通りもない。イルミにはちゃんと来年の干支のウサギがいる。
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