70年近くも昔、明治育ちの祖父母に育てられたためか、かなり狭い地域限定の方言に類する「その地域独特の幼児方言」を聞き、また舌足らずの口でまねて育った。その多くは死語となり忘れた言葉も多い。
今日、甘夏ミカンを買って食べながらその一つを思い出した。温州ミカンなどと違い夏みかん、ハッサクなどは外皮も厚いし内皮も特別のむき方をしなければならない。幼児にはとてもできないから、祖父母が外皮をむき内皮もむいてくれた。内皮を袋のチャックを破るように裂き皮を外にくるっと反転させると実がプリッと出てくる。その動作を行い下のように食べれるようにしたのを、祖父母は
「とっとのむ~け~」
と呼んだ。おもしろい言い方だ。語源としてはニワトリ、そして残酷だがシメたあと毛をむしった形から来たような推理もできる。70年も昔のウチの地域限定のそれも幼児言葉である。もちろん国語辞典にも方言辞典にも載っていない。もしかするとそれを聞いて今記憶に残っているのは私だけかもしれない。まさに「死語」だ。
今日は天気がいいので諏訪神社と椎ノ宮神社に行ってツツジの動画を撮影した。
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