梅の花の句で好きなのは与謝蕪村(この人の句はどれも好きであるが)の
しら梅に明る夜ばかりとなりにけり
である。この句は実は辞世の句である。解釈は専門家でもむつかしいのか人によって違っている。しかし私は私なりに死をまえにした蕪村が到達した境地を理解しようとしている。毎年、白梅を見るたびこの句をおもいだす。いまだこれだ、という解釈には達していないが、死を前にしても彼の耽美的な句は心惹かれるものがある。
朝夕はまだまだ寒さが厳しいが今週は日中はかなり気温が上昇して暖かくなりそうである。梅見をかねてあちらこちらの天神さんにお参りしようかな。天神さんは学問の神様、この歳になっても学力があるようご利益をねがうのか!と言われそうだが、前にも行ったように最近は中央アジア史~中国北方史(モンゴル・シベリアを含む)の勉強をしている。これが大変面白く何冊か本を読んでいるが、歴史とともにでてくる各民族の名称、そして各民族が建てた王国(遊牧王朝が多い)興亡の時期・本拠地の場所とその広がり、それらの各民族の時代とともに変遷する活動、それらの時代の前後関係、その地理的位置が、なかなか覚えられない。歌手やタレントの名前を忘れて口に出てこないのは笑って済ませられるが、老後の楽しみの一つ、歴史を多方面から勉強したいのにその記憶が定着しないのは悲しい。ノートにとってまとめるのも手だがやはり頭に残らなければ理解・把握ができたとは言わないだろう。天神さんお参りのご利益があるといいな。
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