2021年4月29日木曜日

あれから一年たったが

  去年の今頃、全国は緊急事態宣言下にあった。学校はお休み、仕事もテレワクや時差出勤などが奨励され、また特別に休暇を取らせたりと、コロナウィルス蔓延を防ぐため、外出を抑える措置が大々的にとられていた。例年だとゴルデンウィクでアッチャコッチャに楽しみを求めてドッと繰り出す時期にあたっていたが、汽車の中や徳島市内の繁華街は見事なくらい人通りが絶えた。

 緊急事態宣言によって人出は大幅に抑えられたが、さてそれがコロナ蔓延に効果があるかまだその時点では何とも言えず、緊急事態宣言もいつまで続くかちょっと不安もあった。しかし、どっきゃらの国と違ってワイの身の回りや行動範囲の中でコロナに罹る人や死ぬ人が全くいなかったこともあって、生まれて初めて経験する「緊急事態宣言」に対するドキドキ感、そして政府からコロナお救い金を頂けるかもしれないというワクワク感があり、加えて信じられないような繁華街、行楽地の人少ない風景をみて気分が(決して悪くはないほうに)高揚していたことも認めなければならない。

 一年前、ガラ空きの汽車に乗って平等寺を参拝した。ゴルデンウィク中であったにもかかわらず参拝者はみたところワイ一人だった。強烈に印象に残っているのは山門の阿吽の仁王さんがお二人ともマスクをしていたことである。

 そして一年たったが、コロナはおさまってはいない。抑えられるかな、との思わせぶりな時期もあったがここにきて変異したウィルスの出現もあって再び増えだした。今首都圏大阪兵庫は第三回目の緊急事態宣言下にある。わが徳島も実質的な緊急事態下である。というのも、飲食・遊興業また大規模な店にも時短を要請しているし、県施設もゴルデンウィク中休館となっている。歳ぃいっての楽しみの図書館めぐりも軒並み休館となって出来なくなった。知事は外出はひかえるようにと言っている。

 一年前にワイのブログで百年前のパンデミック(スペイン風邪)を何回にも分けて詳しく紹介したが、これをもう一度読むと終息までには足かけ3年かかっている。やはりコロナの疫病もそれくらいかかると見るのが妥当だろうなぁとおもう。一年ではまだまだということか。

 の見ごろは過ぎつつあるが、地福寺の白藤は盛りが少し遅いのでちょうどいまが見頃である。白藤が風に揺れる姿には清楚な風情がある。


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