2020年9月3日木曜日

地球温暖化で台風の進路が変わりつつある?

 昨夜九州西方をに抜け朝鮮半島を北上した台風9号はうちらの県には直接的な被害はなかった。それでも深夜になんどか目覚めたとき、外では豪雨のような音がしていたため雨は夜のうちにずいぶん降ったようだ。今朝、鮎喰川橋梁を渡るとき下を見ると昨日までは堰堤に全く流れがなかったのに今日は河原が見えないほど黄色っぽい濁流が流れていた。

 ホッとするのはまだ早い。数日を置いて今度は台風10号が列島を狙っている。マスコミはその台風の異常に強い勢力を強調し、視聴者を脅しまくっている。確かに警告を大きく広報して、実際大したことなかったら、外れやがって、とあざ笑われるが、それだけのこと。もし警告以上の威力でやってきて被害が出れば、非難囂々だから、まあ大げさに言うくらいがいいのだろう。それにしても被害に出そうな大型台風を形容するのに大型台風、超大型、並外れた大型・・・などなど、大きさの形容詞の枕詞は聞き飽きて食傷気味である。しかしそうなると「オオカミ少年」の叫びではないが、聞き手が鈍感になっても仕方がない。

 そこで新しく登場した超大型台風を形容する枕詞にこんなのが出てきた。

 「今までに経験したことがない台風となる恐れ云々」

 である。そんな形容詞はあまり聞いたことがない。っちゅうか、今までに経験したことがないんだからそりゃ、今までに聞いたことがないだろう。でも考えればすごい言葉である。もし大隕石が落ちてきて人類が死に絶えても、それは「今までに経験したことのない」ものであるから。ちょっとこれ以上の脅す形容詞は見つからない。もしこれから地球温暖化の影響でどんどん威力が増せば、毎回、「経験したことのない・・・」になるのか。そうするとこれも使い古され、またもっとすごい形容詞が生まれるかもしれない。

 ところで8月22日のブログでも書いたが、なぜか今年の台風の進路は朝鮮半島へ向かうのが多い、昨夜の台風9号も結局は半島へ向かった。そして次に来る10号の進路予想も朝鮮半島に向かうコースである。

 半島方面へ向かう台風は今年、もう4個くらいになっているのではないだろうか。なんで朝鮮半島方面へ行くのが多くなっているのか、これはちょっと考えればワイのような素人でもだいたい推測がつく。迷走台風以外は普通、発生地から発達してだいたい横放物線を描くのはみんな知っている。そこで発生地をいつも台風が発生する南海洋上よりずっと北にするとどうなるか。

 下左が例年の発生地、そしてそのあとたどる放物線である。そしてその発生地をずっと北にするとどうなるか、単純に放物線を北へ移動したのが右の図である。そうするとなんと、右図は朝鮮半島直撃コースとなっているではないか。

 まあ台風発生域、進路はこれほど単純ではないが、発生地や台風の勢力を涵養する高温海水域が北に偏ると例年とは進路も違ってくるのが当たり前である。それが今年の何度にもわたる朝鮮半島北上ではないか。この原因である発生域、および高温海水の北上は地球温暖化の現象の一つであるとおもって間違いない。

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