2013年1月1日火曜日

めでたさもちう位なり

 今日、御挨拶や年賀はがきの文でどれくらい「おめでとうございます」という言葉が使われたのだろう。みんながほとんど確信を持ったように使うので、確かにめでたいのだろう。ワシはめでたくないぞ!という人もいようがまあ今日はそんな表現はしない方がいい。心の中にしまっておこう。それにしても考えるほどわからなくなってくる。めでたいとはどんなことなのだろう。

 そういえば今朝のニュースで競輪ロトで5億数千万の当たりくじが出たといっていた。7つのレースの一位をロトで当てるのだが全部あたってこの賞金をゲットした。これなどは気が狂うほどのめでたさになるのだろうか。

 子が生まれ、長寿になることもめでたいといわれている。なるほど。でもワイは子がおらん。そして長寿であるが、不健康で貧にせせられて長生きなどしとうもない。ということはおいらはめでたさなんど関係ない。いらん、ちゅうことか。

 同じ大晦日のニュースで隣の県のここからもそう遠くない宇多津で自動車事故で22歳と18歳が2人、17歳の男の子4人が死亡していた。なんともったいない。これから花も実もある人生があったのに。これは「めでたさの」真逆のことだろう。若者が早死にして、爺や婆が長生きしてどうする。

 あまり深刻に考えず、普段と同じ朝の元日が迎えられたことをもってめでたいとしよう。昼ごろ近くの小さな山まで歩いたが、風もなく太陽がたっぷり降り注ぎ、歩くと少し汗が出るくらいで、小高い山頂は気持ちよかった。下を見下ろしながら

 めでたさもちう位なりおらが春

 の一茶の句が浮かんできた。一茶もワイと似てるんかなぁ。
今日は元日なのでめでたそうな歌をご用意しました。2つを同時に聴き、この世のものとは思えぬ絶妙なハーモニーをお楽しみください。

2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

坊さんの歌声いいですね!
どちらも前世で経験したような気がしますし、なぜか心が洗われる様な気がします。(~_~)

yamasan さんのコメント...

この2曲めグレゴリオ聖歌なんですけど天台や真言の声明(しょうみょう)とよく似てますね。

 宗教は性的エクスタシーは厳禁なんですけどそれに代わる声楽や香料(乳香、没薬など)あるいは宗教画による疑似エクスタシーはOKです。これを「法悦」といいます。

しんさまは多分、前世で真言宗の美僧だったと思います。そして涼やかな美声で声明(しょうみょう)を歌い、南海の香り高いアロマを燻らせて、参詣と称して訪れた大奥のお局様を法悦に引きずりこんだのでしょう。間違いないです。!(^^)!