2011年2月6日日曜日

地元温泉とお接待宿

 わが吉野川市には4つもの市が管理あるいはかかわっている温泉施設があります。多すぎる気がするんですが、合併前の3町1村がそれぞれ公営の温泉として持っていたから仕方のないところがあります。
 
 そのなかで私が住まいする旧鴨島町の温泉が「かもの湯」です。人口が一番多い旧町にあるためいつも休日などは満員。
 ここ、泉質は(もちろん冷泉ですけど)よくて、その意味でブログを見てる皆さんにお勧めしたいのですが・・・・・・・・
 私は地元ですが、実は1回しか入ったことがないのです。泉質はおくとして、脱衣場、洗い場ともに狭く、きわめて窮屈です。また、休憩室がありません。だから、ゆったりくつろぎたい私はリピーターになる気はなく、お勧めするのに躊躇があります。
 この温泉、建物はあくまでも簡易施設なんです。だから屋根部分はまるでサーカスのテントのようなつくりなんです。だから、狭く、部屋も取れないんです。
 しかし、地元で手軽に温泉に入りたいひとは、主に泉質の良さを目当てにたくさんの人が利用します。市内の高齢者は割引もあるのでお年寄りのかたも多いです。

 泉質はいいので、お年寄りが入っている雰囲気や、芋こぎの浴槽が好きな方はどうぞおいでてください。

 この温泉場の敷地にボランティアで大工さんが建てたお接待宿(無料のお遍路宿)があります。
 最近のお遍路さんはリッチな方が多くホテル、日本旅館、安くても民宿へ泊まる人が多いでしょう。いま、本当に出したくてもお金の出せない貧窮の人が遍路をするのは少なくなっています。また、全財産は身に着けているものだけという人も少ないと思います。
 しかし、お四国遍路は昔は(昭和の30年代くらいまで)そういう人々であふれていました。
 行き倒れになる人もいたぐらいですから。
 そんな人々に我らの先祖は貧しいなかからも、お接待として、金銭、米・食糧、一宿を与えたのでした。お遍路さんはたとえ一人であってもその背中に弘法大師を負っています。お大師様に対するお接待と同じように思われたのでしょう。
 
 そして、今、やはり金銭に窮屈なおもいで旅をする人もいます。その人の為にここお接待宿はあるのです。優しい心があらわれたこの施設にちょっと感動しました。

温泉能書きとおんせん入り口

お接待宿

温泉の横に建てられている

上が男性用部屋3畳、複数の時は雑魚寝
下は女性用2畳、2人以上は無理か
 情けはひとのためならず、雨露しのげる家に住む身ではあっても、人の世は同じ仮寝の旅の宿、たすけあっていきましょう。

2 件のコメント:

てるゆき さんのコメント...

助け合いの心、日本人のいいところは、どこへ?
鴨島て、いい所ですね。
メールを見ていただけますか?

ワンピースファン ルフィと仲間たち さんのコメント...

西の方へ行く機会の際に
立ち寄ってみます。