寒い北風から、暖かい春風に変わり、過ごしやすくなりましたが、いろいろなことを考えながら逍遥を楽しむには、私には秋の方があっています。
万葉の時代から快適な季節である春と秋には自然を織り込んだ多くの歌が作られています。歌人たちも私のように、自然を逍遥し楽しむのに春よりも秋が好き、あるいはその反対の人もいたようで、それぞれに春と秋の優劣が論じられています。
寒さから閉じこもり縮こまっていた体も精神も春が来れば、開放感に浸り、外で元気に活動したくなります。
それが人も含めた多くの生き物の自然な実感でしょう。
しかし、いつごろからだろう、特に春先を厭うようになったのは。子供のときはそうではなかった。多くの生き物と同じようにより活発に動きだし、気持ちもウキウキとして子供ながらも春の自然を楽しんだはずだ。
十年ばかり前、急に始まった花粉症のせいばかりではない。中年以降、春先は花粉症以外にも体の変調をきたすようになった。
真冬、暖かい布団で、トイレに起きる以外は、よく眠れたのに、同じ気温の朝であっても、春になり、朝が早くなるのに伴って、ちょっとした睡眠障害とでもいおうか、まだ暗いのに目覚め、それ以後眠れなくなってきている。
また、どうといった症状があるわけではないが、胃腸の不調がぐずついたりする感じが毎年のようにある。喉や鼻は花粉症で言わずもがなの状態。
皮膚にもかゆみ、目などの粘膜にもちょっとした爛れがある。目のものもらい、ニキビ様のもの、毛穴の発赤が体内から吹き出てくるのも春先だ。
ホルモン分泌や自律神経のバランスの崩れだろうか。
春先、からだのどこをどうというのではない、いわゆる不定愁訴を訴える人は私以外にも多い。いい季節なのに体が応えてくれないのが恨めしい。
今日もそんなわけで機会があればぐだぐだと不調を訴えてやろうとしている体の先手を取って、振り払うように川田川の土手までやってきた。
とりあえず、てくてくと春の自然の中を歩いてみることにした。
「なに、かまうものか、あるけば、爽快になり、健康にも寄与するはず。」
川田川が吉野川に流れ込む土手のあたりから、高越山から流れ下る川の上流へ向けて歩き出した。
晴れてはいるが、春霞が立っていて高越山が霞んでいる。まだ立春を過ぎたばかりで土手は枯れ草色で緑は少ない。
デカマスクをしているせいもあろうか爽快に歩くというには程遠い。空気も太陽の光もなんかざらつく様な感じで目や鼻の粘膜に刺激を与えそうである。風もかなり強い。秋の逍遥は風など気にしたことはないが、春先は結構風の強い日が多く、これもいとわしいことの一つである。
それでも歩くにつれ元気が湧いてくる。川田川上流のつり橋まで往復だから8キロある。しんどくなったら引き返すつもりであったが、最後まで歩いて往復を貫徹した。
心配した杉アレルギーはまだ飛散していないのか、今以上に鼻喉の状態が悪くなることはなかった。でもさすがに歩きすぎて腰とふくらはぎが痛い。
遥か向こうの山裾、アーチ橋が見えてる奥まで歩く。
風の強いのがはためく幟でわかる。
左は川田川、土手上の道を歩く。
奥の山際近く、小さな簡易郵便局がある。
廃止にならずに今でも頑張っている。
懐かしい雰囲気の郵便局なので写メールに撮る。
川の上流、高越山の上りとなるあたりにアーチの青雲橋が架かっている。
ふいご温泉の入り口から見上げる形で写真に撮る。
温泉には入らないで、さらにもう少し奥の折り返しのつり橋へ。
つり橋・鞴橋。
渓流まで滑りつつ降りて見上げる。
ここまで来ると水がとてもきれい。
ふいご温泉全景とアーチ橋。
宿泊もできる。
春は気温も上がりかつ湿度も低く、おまけに風も強い、火災の季節である。
帰り、土手上から見ると向こうの阿讃山脈の中腹から煙が、山火事であろうか。
霞で写真では見づらい。
手前の土手にかかる今時珍しい赤レンガの橋脚は徳島線の鉄橋。
あんのじょう、夜になって昼間の無理が祟る。
湿布膏薬と点鼻薬、目薬でちゅうぶるの体をメンテナンスする。
2 件のコメント:
>>とし君へ
もやしもんの1・2話面白かったので、アニメの全話借りてきました。
さすが褒めただけあって難しい菌の名前がさりげなく・・・
古代の酒の口でかみかみぺっ、も3話で入ってました。私が薀蓄垂れる必要もなし。
この学術性の高い漫画、おおいに気に入りました。4話以降はまだですが1週間で全部見られるかな。
粘菌キャラも出るのかな。なかったら、とし君!ぜひ作りましょうよ~ぅ。
おはようございます。昨日も、私事ですが、痒くて、少し、小松島に行って、ジムも休んで、家にいました。
yamasanも、風邪いかがですか?
あと、2日何とかよくなりたいです。
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