2026年5月24日日曜日

今日のローカルニュースに驚いた

 


 今日の徳島のローカルニュースに驚いた。昔、一緒に机を並べて働いていたいわば同僚が司法試験に合格したというニュースである。一介の受験生の合格が新聞に載ったのは、大学卒業後数度のチャレンジにも失敗し、その後別の職種に進んだが、何十年かたって、思うところあり再チャレンジして53歳という年齢で合格した奮起の人であったためである。

 今から28年前、私は徳島市内の某ビル五階にあった資格試験予備校で講師をしていた。講師といっても常勤ではなく、時間幾らのアルバイト講師である。受け持ったのは「公務員上級受験コース」と「行政書士受験講座」であった。公務員受験コースの講師は3人、人文・社会・自然科学及び小論文などの一般教養分野、憲法・行政法・民法などの法律分野、数的処理・空間把握・推理推論など数学分野、その三分野を三人が担当していた。私はその中の一般教養分野担当で、今日のニュースで話題の彼は法律分野であった。

 アルバイト講師をしたのは二年間であった。私は当時47から48歳、彼は25歳の青年である。気さくで愛想のよい若者であったため、空き時間などはよく世間話もしたし、自分の授業内容についても分野は違うが忌憚なく話をした。公務員試験の傾向や対策について講師の立場からあーすればよい、こーすればよいと話が盛り上がることもあった、資格予備校で講師をするなどは初めてであったため、最初は戸惑ったが、うんと年下の彼の方が落ち着いていてずっと講師らしく、彼と話すうちに少しずつ自信がついてきた。

 しかし私が講師をして二年過ぎた頃、予備校は県内から撤退することになり、結局、私も彼もその時点で講師をやめた。その後、私は某定時制・通信制高校の臨時雇い講師の口がかかりそちらの方へ行き出した。その高校の講師をしていた時(一年はたっていただろうか)、偶然徳島市内で彼にあった。「今どうしてるの?」と聞くと、彼自身講師から受験生に立場を変え、県庁の上級職を受験し、合格して新年度から県職員としてスタートするとのことで、「いやぁ、それ終身就職でよかったじゃないか」とお慶びをいったことを思いだす。そのご彼とは一度も会う機会がなかった。

 そして28年後、このニュースである。県庁の上級職に就いたことだけでも田舎ではエリートの職業なのに、今度は弁護士である。セレブといっていいのじゃないだろうか。いやぁ、すごい、本当に。まばゆいわ。片や私はその後も定職を持たず、ふらふらとフーテン暮らしのような人生を送っている。

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