2021年9月29日水曜日

今日の出来事 あれやこれや思うこと

  事実上の新しい首相が決まった。私としては、地味だが苦労人で苦学の末政治家になり首相まで上り詰めた菅さんを支持していたのだが、マスコミだの有識者だのに叩かれまくって一年でやめてしまったのは残念である。オリムピクも無事乗り切り、コロナも近頃ワクチン効果で激減しているのに、まるで(時代劇なら)なんもかんも責任押し付けられて詰め腹切らされる家老のようで気の毒な気がする。

 さて新しい首相になっても今と政治はさほど変わらないだろう。やがてある総選挙でも現与党が拒否される恐れはないと思う。ただ下世話で些細な今日の出来事から、今の政治に課せられている巨大な重荷についてちょっと心配がある。しかし政府のそんな金銭の重荷なんどワイのような庶民が大して心配せんでもええ様な気がするが、そうとも言えない、その重荷が回り回って貧なこのジジイにパンチを食らわすんじゃないかと心配なのである。その些細な出来事とは・・・

 今日ワイが昼飯を喰うちゃりまひょうと牛丼の「M屋」へ入って牛めし並みを注文したところから始まる。牛めし並みは味噌汁付きで320円である。安い!昼飯がそれだけで食べれるのは貧なジジイにはうれしい。ところが食券の自販機でいざ買おうとなるとなんと!前回とは違っていて、380円になっているのである。60円も値上がりしているのである。たった60円びゃぁ、というなかれ!貧なジジイには痛い。世にはわずかの収入しかない人が大勢いる。その中でももっとも生存に必要な食に回す金がどうしても多くなり(それが高エンゲル係数となるのだろう)食費が大部分を占める貧者には食の値上がりは大変痛い。牛めし一杯の値上げの比率をみるとこうも言いかえることができる。今まで一ヶ月カツカツの食費3万2千円でなんとか生活していたのが、急に一か月の必要食費が3万8千円に値上がりするのと同じことである。32000円でカツカツなのに38000円になればどうする?栄養減らさなしゃぁないことになる。エンゲル係数の高い貧者に対する食費の値上げとはそうゆうことである。

 実は日本は今までデフレ傾向が続き、物価値上げはほとんどないか小さなものだった。わずかな年金暮らしのジジイでもなんとかやっていけるのはこのデフレのお蔭である。ところがこのデフレは終わり、インフレ傾向に転じ、それも急激なインフレがおこればどうなるのだろう。そんな心配はワイのような経済に疎いものでもわかる、それはここ1~2年膨らんだコロナによる巨大支出である。ワイも貰うてうれしかった国民全員一律の十万円給付から始まって、コロナによる店舗、個人への休業補償や、給与補填など、一体どれくらいの金を振りまいたことか、国庫の収入のバランスの上での適正な支出ではない、緊急事態だからと、国家が金をいくらでも印刷すればいい、とばかり、適正収支バランスを無視して巨額の支出をやって来たのがコロナ下の金融経済である。

 もうこの結果は頭のわるい猫でもわかろうというもの、たまりにたまった皺寄せは、増税&インフレに向かい無理な撓みを直そうとするだろう。牛めしの60円の値上がりが季節ごとあるいは月ごとに繰り返されたら貧な年金ジジイはどうすりゃいい?

 30年ほど前、ソビエット連邦が崩壊したとき、テレビでこんなニュースを見た、マイクに向かってソ連の年金生活者の婆ちゃんが涙を流しながら、次のように言っていた。政治の混乱、ソ連の崩壊で毎月のように物価が上がっている。とうとう月の生活費が私の年金の5倍もいるようになった。貯金も使い果たし売れるものもみんな売った、私はこれからどうして生きていたらいいのだろう。と。

 まぁ、日本ではそこまでハイパーインフレになることはないと信じたいが、今日まで各自民党総裁候補の経済政策を聞くと、今はコロナ下だから、収支バランスには目をつむって支出すべきはしないと、元も子もなくなると、いう。結局国家の特権である金の印刷でそれを賄うということか、貧なジジイには増税はないだろうが、インフレは覚悟せにゃぁならんかもしれん。牛めし60円の値上げは些細かも知れないが、多くの食品が季節、月の変わり目に値上げする時代が来るかもしれない。

 日本国を船に例えるとこれから首相になる人は大変である。マスコミの一部が言うように首相は貧乏人のことなどさほど気にかけてはいないというが、私はそうは思わない。船長は三等船室の旅客であってもその命を預かっているのは一等船客と変わりがない。船長には、ごくろうさんです、なんとか良い方向へ操縦してくださいと願う以外ない。それで思い出すのは映画の「タイタニック号」の最後である。氷山とぶつかり亀裂はとうとう船体を真っ二つにする寸前である。救命ボートはすべて下ろされ出払い、残っている船客はもうなすすべはない。もちろん船長は船と運命を共にするつもりであるが、行き場のない船客が甲板をさまようのを見るのは断腸の思いであろう。その時、一人の船客のばぁちゃんが、船長に向かって、「船長さん、私はどうすればいいのでしょう?」と穏やかに聞く場面があった。船長は何も答えず、うなだれて、その場を離れるが、なぜかそのシーンで涙が出てきた。日本国をそんな悲劇の船にしないよう船長である首相には頑張ってほしい。

 それにしても日本はいい国である。最高権力者を決める争いに敗れても、ステージ上で4人手を組んで、明日からみんなで協力して頑張ろう、といってにこやかに手を組む。まさか命の心配などするものはいない、しかしそれが世界の多数の国の常識ではない。露骨に左遷されるのなどはいい方で、亡命、あるいは負けた相手の逮捕、処刑もありな国が多い。

 コロナ下で専制主義の方がコロナ抑制に効果的であるとよく言われるが、あれやこれや議論が百出して対策が遅々としていても、政敵がぶち殺されるシステムよりみんな仲良しのデモクラスゥィのシステムがずっと良い。

 話は変わるが、九月になっても暑い日が続いている。午後、冷たい飲み物が一杯欲しくなる。最近このジュースが気に入って毎日買って飲んでいる。某コンビニのプレミアム商品で一本84円である。100%果汁ジュースで、その名もメロンなんちゃら!下の写真がそうである。

 なんしにワイが好きで毎日飲んでるかというと、これがマスクメロンの濃密な甘みテイストにそっくりな味でマスクメロンの汁を吸っている気分にさせられるからである。でも100%に騙されてはいけない、メロンなんちゃら、と表記はあるが、横の小文字を見てほしい、ブドウ、リンゴ、バナナときて四番目がメロン果汁である。つまりメロン果汁は四番目の量である。しかしこの4つの果汁の微妙なブレンドのせいか、ワイの鈍な舌にはマスクメロンの濃厚な汁として感じるから、これを気に入っているのである。ちなみにマスクメロンのマスクとは「ムスク」つまり魅惑的な香りの「麝香」のことでそれから来ている。

 320円の牛めしが380円に値上がりしてブ~垂れているワイだが、そういや入院したときの食事、あとで明細見たらなんとこれが一食100円以下、たぶん70円かな?病室のみんなは食事が貧相でまずいといってたが私はありがたくおいしく頂けた。下が入院していた時のある日の昼食、これで70円とはもう一度入院したいわ(←これ冗談!)


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