今日は降ったりやんだりの雨の一日だった。今の時期、晴れると外は太陽光が強く室内から出た時などまぶしさを感じるが、今日はそれと対照的に薄暗い。5月から6月にかけては晴れの日は紫外線が強いので日にさらされたウィルスは射られて死滅する。また今日のような雨の日、インフルエンザのウィルスは湿度に弱いといわれている、同じRNAウィルスであるコロナウィルスも弱まればいいと思うがどうだろう。ともかく初めて流行するウィルスなのでインフルエンザのように梅雨から盛夏にかけて下火になるかどうかはわからないみたいだ。
最近は地球温暖化の影響からか、雨の季節が早まっているようだ。珈琲を呑みながらふと窓の外をみると早くも枇杷が色づき始めている。子供のころ住んでいた家の裏の家庭菜園の隅に枇杷の木が植えられていたが、梅雨の初めの頃、祖父が熟した実をとって食べさせてくれたのを思い出す。枇杷の実のなるのも早まっている。
田んぼでは田植えも終わっているが、まだ苗が小さいので一面に広がった水面が見え、水面には灰色の濃淡のムラのある乱層雲を映し出している。このように水に写る天を「水天」と呼ぶそうだ。下は汽車の車窓からとった田面の水天である。
中学か高校の時、なんかの文章を読んでいて「髣髴」(ほうふつ)という語が出てきた。意味が分からず、辞書を引いたら、この語、ほぼ反対の意味があるのを知った。例文が示されていた。
〇「母の面影が髣髴と・・・」こちらはありありと見えること
〇「水天髣髴として・・・」こちらはぼんやり見えること
その時、例文2にある「水天」の意味も知った。だから田面の水天をみると、必ず「髣髴」という言葉も思い出される。
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