「惨め」という言葉の最も直接的な感覚的は、空腹と寒さだろうか。
奈良時代の庶民の惨めさを当時の下級貴族であった山上憶良が歌ったのが
『貧窮問答歌』である。
このように寒さに直接身をおくのはつらいが、常春の部屋にいてガラス越し、あるいはテレビでもいいわ、寒い風景を鑑賞するのは悪いことではない。
暖かい室内にいてあったかいココアでも飲みながら窓の外の雪の景色を見るのもいい。また露天風呂につかり、浮いた桶に日本酒と猪口を置いての雪見はなおいい。
私としてはそんな北国の旅を伴う楽しみはできないが、ささやかな、「寒さのこっち側の楽しみ」はできる。
昨夜は、ホットカーペットにごろんと横になりながら、サバイバルパニック映画を見た。極寒の雪の森で道に迷い、サバイバルするものである。安易な作りのB級映画だったが結構面白かった。
暖かい場所にいると安心して極寒が楽しめる。
寒さを向こうに見るささやかな楽しみはもう一つ、
がらんとして乗客のいない昼過ぎの列車に乗って、ホットコーヒでも飲みながら初冬の車窓を眺めること。もちろん列車の中は春、春、春、陽気で歌も出てくる。
2 件のコメント:
貧窮問答歌ですか、数十年前はこのような生活を誰もがしてたんですよね!?
それに比べ今はなんと恵まれた生活をしているんでしょうか! 人は甘やかしたら切りがないので、いかんですね!!ということで、私は毎日リハビリでしごかれています。10日も寝てると、筋肉が弛んでしまいました。っ日々筋肉痛との戦いです。(^.^)~
順調に回復されているようですね。おそらくリハビリ室などの設備が整っているんでしょうから、そこで十分機能回復をされたらいいですね。
退院、社会復帰もこの分では最初言っていた時より早まるんじゃないですか。
まあ、完全回復のめどが立ったからよかったです。それでこんな話もできるわけですが・・・
動物にとって足の骨折は死を意味するそうですね。エサ取り行動ができないことは致命的ですからね。現に動物園のゾウなんかは足を骨折すれば薬で安楽死、馬もそうです。
もちろん同じ哺乳類ですから、骨折部分に添え木やギプスをし、動かさずに安静にし、骨がつながった後はしんちゃんのようにリハビリすれば人のように恢復するでしょうが、聞き分けのないがさつな野生動物には無理なこと、第一自分で添え木などは無理、また馬なんかはよほどのことがなければ寝ない。
それがネアンデルタール人あたりになると発掘調査で分かったことは骨折しているのに治って、生き延びていたようですね、同朋を見捨てず介護し、骨折でも当て木して動かずにいれば治るんだ、という人間性と知能をこのあたりから獲得したようです。
ともかく足の骨折はそれくらい動物にとっては致命的だったんですよ。
しんちゃん、ホントに治るめどがついてよかった、^_^; ホッ
コメントを投稿