次の花を見てほしい。何の花かおわかりか?
拡大図
二軒屋駅の踏切のすぐそばの家から、まさにこぼれんばかりに鉄道沿線、道にはみ出て、満開に咲き誇っていた。これは「ミモザ」の花。今、私はブログで知ったげぇに書いているが、ミモザという実際の花を見たのはわずか数年前で、神山のしだれ桜を見に行っていた時、沿道に咲く黄色い花の灌木が、「これがミモザの花じょぉ」と教えられたからである。
「そうかぁ~~、これが、ミモザの花かぁぁ~」
その時、ちょっと懐かしい感慨にふけったのを覚えている。しかしその後、豪華絢爛たる素晴らしい「しだれ桜」の森を散策したため、それ以上はミモザについて考えることもなく、忘れてしまっていた。それが昨日、二軒屋駅から「ふれあい健康館」(ジジババの福祉娯楽施設のようなもの)に歩いていく途中、上記の写真にあるミモザの花を再び見たのである。
ミモザという名を知ったのは高校2~3年生の時であるからもう60年近くになる。それは雑誌『平凡パンチ』に連載されていた(北原武夫作)「ミモザ夫人」という名からであった。その時はミモザという名が花にちなんでいるとは知らなかった。雑誌連載小説であるミモザ夫人も読んだことはあるが、今までその内容が記憶に残っているものはなかった。しかし高校生の私にはかなりインパクトのある名として記憶に刻まれている。
これは内容は詳しく覚えていなくても、当時の純情な高校生にとっては読んではいけないエロティックな「官能小説」であることがわかっていた。そもそも連載雑誌の「平凡パンチ」が成人男性向けのそれも、おピンクやエロで味付けされた(エログラビヤ、桃色写真なんども多く入った)雑誌で、当然当時の高校生が読むようなものではなく、学校に持ち込み先生に見つかればかなりやばいことになるいわば禁断の雑誌である。
しかしそのような雑誌に興味津々となるのも思春期を迎えた男子高校生である。私は買ったりしなかったが、クラスの友達の幾人かは父親かまた本人が買ったのかそれを学校に持ち込み、みんなで回し読みしたりした。私も都のおこぼれに預かり、よく読ませてもらった。1960年代頃の高校生にとって、性的刺激を受けるメディアは極めて少なく、その中で平凡パンチは数少ない、気色の良い性的刺激を与えてくれるものであった。内容の写真、イラスト、文章にさえ、勃起をもたらす刺激となった。全くもって今どきの高校生が聞いたら「お笑い」にしかならないほど淡白で薄い性的刺激素材であった。その中にタイトルがミモザ夫人という官能小説があったわけである。それが私の頭にミモザと言いう名の刻まれた初めである。
踏切横の零れ落ちるように咲くミモザの花をよく見てみた。黄色い小さな可憐ともいうべき花が沢山群れるように咲いている。これがなんで「ミモザ夫人」という官能に溺れる女性の名になったのだろうとちょっと不思議な気がした。大輪で派手な花や匂いのキツイ花なら納得もしようが意外である。帰ってからミモザの花ことばを調べた。第一に友情、愛情が来て、秘められた愛、と言う言葉も並んでいたから、この連想から小説家はミモザ夫人としたのだろうか。
エピソード
ワイが28歳の時公開されたアメリカ映画「エイリアン」、面白くて一作目から全作見ていたがこの作品に、ちらっと上記の雑誌「平凡パンチ」が出てくる。女主人公のリプリーがアンドロイドに襲われるのだがその時、アンドロイドが持っていたのが何故か日本の雑誌平凡パンチであった。これも今回ネットで調べるとその雑誌は昭和53年3月20日号で表紙が木之内みどりだったことがわかった。


0 件のコメント:
コメントを投稿