2024年8月16日金曜日

鮎喰川に足をつける

  炎熱の中、大日寺から常楽寺へ歩いて向かう途中、鮎喰川の橋を渡りながら、下を見ると河原に清流が流れている。手前は淵で深くなっているようだが、橋を渡った対岸の河原の方は浅い瀬でせせらぎとなっている。河原に降りる小道があったのでそこを下り河原に出る。汗だくで体がほてっている、しかし川辺とはいいながら河原の照り返しでそこも暑く、涼む雰囲気ではない。そこでズボンを膝までたくし上げ、素足になってせせらぎを歩く。水が冷たくて足は気持ちいいが、頭冷足暖というように足をつけて冷えたくらいでは涼感はあまり出ない。

 深さは向う脛の半分くらいだ。全身を浸けるには浅すぎる。こんな熱射病になりそうな日に、河原のせせらぎで立っていて体を冷やすのに一番いいのは、パンツ一丁になり、手で水を掬い、あるいは跳ね上げ、全身を濡らすことだが、さすがにジジイのストリップを、人目あるところでやるわけにはいかず、足を浸けるだけで我慢した。

 宗教的行事で「沐浴」、「禊」あるいは「洗礼」というのがある。そもそもは川に入ってやるものだ。私の巡礼歩きの修行の途中、暑さに耐えられず、川のせせらぎに入って全身に水を浴びれば、これも何か宗教的意味があるのか、とふと考えた。そういやお釈迦はんが沐浴したガンジス川周辺や、キリストはんが洗礼をしたヨルダン川周辺は、炎熱の季節は日本よりもキツそうだ。


1 件のコメント:

Teruyuki Arashi さんのコメント...

涼しそうですね。