昨日、鴨島駅前に地元主催の阿波踊りのポスターが貼ってあった。以前は三日間あったが今はたった一日のみの開催である。徳島市の四日間にわたる阿波踊りが県内全域の踊り子連や観客を吸収するため、その吸引力の強さに、昔は小さな町や村であった盆踊りも吸い込まれなくなってしまった。鴨島の阿波踊りにしても、昔はもっとローカルな特色があったが、今は衣装、編み笠、下駄等、踊りの振り付けまで徳島市内の阿波踊り連と何ら変わることがない。そして徳島市の阿波踊りに気兼ねしてか、というより、日が重なっては参加連も観客も、いっちょもけぇへんわ、ということで徳島の阿波踊りがすんでからの開催である。
八月の中を過ぎれば、晩夏の季節に入る。私は晩夏はなんとなく好きである。歌の詩心に例えれば、童謡「小さい秋みつけた」の情緒の頃といえばいいだろうか。まだまだ暑いが、午後の日差しはずいぶん斜めになり、少し和らいだ。そして日が落ちると、わずかな気温の低下や微風に秋の訪れを感じる。
徳島市内の阿波踊りがド厚かましくもローカルな盆おどりを引っさらっていったため、今でもなんとか地元の盆踊りをやっているところは、この晩夏の頃に盆踊りを開催している。私はむしろその時期が好ましいと思っている。吉野川市は八月中すぎの16日、阿波町は23日である。晩夏の夜のボニ踊りのしっとりとした情緒を味わいたければこちらのほうがいいかもしれない。
以前私がヨウツベにアップした鴨島の阿波踊りです
1 件のコメント:
徳島市より他の踊りに行ってみたいです✨
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