鳴門・大毛島(地名は土佐泊という)にある潮明寺はあじさいの花で有名である。今、アジサイの季節でもあるので花の鑑賞に訪れた。ながいき定期券(老人専用のバスのフリーパス)を使い徳島から鳴門公園行きのバスに乗り、約一時間の乗車し、小鳴門橋を渡った三つ目の小さな停留所で降りた。
停留所から歩いて7~8分で寺の山門に到着。外からでもたくさんのアジサイの花が見える。優美な花の寺の雰囲気がこのあたりから漂っている。
境内は見事なアジサイの花々で埋め尽くされている。横方向ばかりでなく垂直に見上げる位置にもアジサイがあり、視界すべてををアジサイの花が覆っている感じである。
雨を含んだ分厚く低い雲が垂れこめている今日の天気は陰鬱である。しかしアジサイの花はこんな陰鬱な天気の方が、晴天よりなぜかさえている。このような暗い曇天ではあるけれども、アジサイの紫の色は、陰鬱の「陰」に沈んでいるのではなく「陽」にかがやいてみえる。アジサイは紫陽花と書く、まさにその名にふさわしい紫陽花である。
彼の日記「土佐日記」は高校の古典で必ず取り上げられるほど有名であるが、その1月29日の日記に、この土佐泊でのことが書かれている。土佐から都への帰りの海路の途中であるここに泊まり、下のような和歌を残している。
境内の動画
他にも訪れた史跡があるのですが、それはまた次回のブログで
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