吉野川市を流れる江川沿いにユリ園があり、さまざまなユリの品種の花が楽しめます。ユリの花は野生でも大輪で、薫り高いですが、鑑賞品種のユリの花はそれよりもまだ大きく、強い香りを漂わせています。(場所は吉野川高校のグランドと江川に挟まれたところで100m以上にわたってユリの花が見られます)
白ユリなどは日本より西洋で好まれるようです。清純で美しい乙女のなどのたとえによく引かれます。そういえば万葉集や古今集などではユリの花は他の花と比べると登場頻度はうんと少ない。しかし西洋では詩や歌に古来から多くよまれ、聖書にも出てきます。教会の祭壇に飾られるのも白いユリの花です。現在、欧米や教会で用いられる白ユリでもっとも需要の多いのは日本原産(沖縄地方)のテッポウユリとのこと、西洋の花の神髄と思われている白ユリが日本原産であったとは意外な気がします。
ああ、それから、美人の形容で「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」というのがありますね。今回ユリの花のブログを書くにあたって、ネットで確かめると、確かに今は美人の形容で間違いないのですが、本来は(江戸時代)生薬(漢方)の用い方をたとえたものだそうです。だから昔は芍薬、牡丹とともに百合(球根)は薬に用いられていました。百合根は茶碗蒸しの底に入っているのを食べたことはあり、おいしかったですが、薬にも用いられているんですね。ちなみに百合根は心身症に効くとあります。
1 件のコメント:
吉野川高校は、元 鴨島商業のことですか?
コメントを投稿