日暮れが早い。お外をウロチョロするのが好きなので、用もなく野良犬のようにあちらこちらを歩いているが、どれびゃぁもせんうちにすぐ日暮れてくる。宵闇がせまると心も体も寒くなってくる。懐でも温かけりゃええがそちらも寒い、素寒貧(すかんぴん)とはよくいったものだ。ちゃんと「寒」と「貧」が合体しているではないか。
急激に夕闇が迫る中、元気をだそうと歌なんど歌ってみる。演歌の元気ソングの歌詞は決して明るいものではない。奮い立たせ鼓舞するものではなく、どうせ、オイラはダメなんだ、という嘆き節である、が、声を出して歌っていると、気分が晴れてくるから不思議なものだ。演歌とはこういうものだ。
♪~夜ぅがぁぁぁ~、冷たぁぁい、心ろぅがぁ~寒ぅぅい~
♪~宵闇せまればぁぁぁ~、悩みわぁ~果てなしぃぃ~乱るるぅ、心ぉぉ~に~
どだい、こんな歌を知っているのは70歳以上の爺やんじゃろう
今が一年のうちで日暮れがもっともはやい時期である。午後4時53分が日の入り時刻でこれが最速の日の入り時刻である、これがあと数日、12月10日まで続く。そのご少しずつ日の入りは遅くなる。
暗くなるのが早く、宵が長いので、各地にイルミネーション(電飾)が設けられ、あちらこちらで冷光を放っている。冷光と言ったがLEDの光は、なぜか冷たく感じられる。それもそのはず、実際にLEDは発光してもほとんど熱を出さない。これに対し白熱電灯は球を触ってもわかるがかなりな熱を出している。だから白熱灯はLEDにくらべると暖かく感じる。ガス灯ならばもっと暖かく感じるかもしれない。ろうそくなどは弱い光だが、見ているとほのぼのとした温かみを感じる。
駅前の街路樹の銀杏が黄葉していた。他と比べるとまだ黄葉を保っている。
今日の新聞を見ていると日本の15歳の学力はOECD諸国つまり先進諸国の中ではトップだそうだ。三分野の数学力、科学力、読解力を調べたそうだ。早朝のBSの国際ニュースでは、ドイツがその学力の順位をずいぶん下げ、問題になっていると報じていた。ドイツといやぁ科学の国で頭の良い民族というイメージだが、なんでそんなに下がるのか。原因となる一つとしてドイツに流入した新移民の子供に対する学校教育がうまくいっていないことを挙げていたが、なるほど欧州はどこも移民の子供が多いからそれもありなんだろう。
15歳の子供はこれからそれぞれに能力を伸ばし、国や社会を構成する大人になるため、このような調査は意味あるものであろう。反対に無意味ということでは、こんな調査はどうだろう。自分がとっくにその年齢に達したためもあるが、その調査を15歳でなく65歳の爺やんやばぁやんで調べたら面白かろうと思う。その結果がわかっても何かに役立つような気はしないが、この中には高齢者が多い「政治家」も入っているから、まったく無駄な指標とはならないだろう。どこの国とはいわないが、好戦的な国の高齢者がどのような学力リテラシーをもっているか知りたい。お利口なじいやんばぁやんがいる国はどこじゃろ。
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