昨日、四国再発見切符を使い香川県の本山駅を起点として遍路歩きを決行しました。最近、筋力が衰えたところへもってきて手や足の関節も痛み、神経痛のような症状がでて遍路歩きをする気力もありませんでしたが、もう11月も下旬に向かい、これから寒くなってきてますます遍路歩きをすることが難しくなる冬に向かいます。予報を見ても23日の勤労感謝の日が過ぎるとグッと寒くなりそうです。そこで昨日は香川の3ケ寺を歩き遍路で回ろうと思い、早朝6時41分の鈍行で琴平回りで出発しました(四国再発見切符はすべて鈍行しか使えません)三ヶ寺の内訳は70番本山寺、69番観音寺、68番神恵院、です。ちょうど3ヶ月前の6月19日に71番から75番まで歩いて回っていたのでその(逆打ちの)つなぎにもなります。
三回乗り換えて午前10時半過ぎに予讃線本山駅に到着。さぁ、ここから3ヶ寺歩くぞ!距離は三ヶ寺あるいて観音寺駅までで合計10kmくらいかな。
このお寺の御本尊様は馬頭観音で八十八ヶ寺では唯一です。また八十八ヶ寺としてはこちらも珍しく五重塔があります。伽藍配置の大寺院のようなたたずまいです。
さてそれから逆打ちだとこれから観音寺に向かうのですが、以前から行きたかったところがあります。本山寺から財田川沿いにそって観音寺に向かって歩いていると、前方にその山が見えています。
寄り道になるし、当然歩く距離も10kmは超えるだろうし、何より標高があり、坂や石段がキツイと聞いていました。ちょっと迷いましたが、今を逃すと、ますます体の老朽化も進み、一生行けないと、思い切ってそちらに向かいました。行くところは「高屋神社奥の院」です。
まず山麓にある高屋神社本宮にお参り
そして裏に奥宮への参道があるのですが、いきなりの一直線の急こう配です。どれくらい急こう配かというと、まっすぐ登るにはキツイ角度で、ジグザグに斜め交互歩きをしなければならない。
ちょっと登山道としては無茶すぎる急こう配である。雨でも降ってぬかるみゃぁ、滑り落ちる心配がある。相当剣呑な山道ではあるが、幸いなことに幅は広く、人が踏み固めているので杖を頼りに注意深くゆっくり歩けばよい。そのため本宮から奥宮まで小一時間かかった。
山道の最後に石段となるがこれも急こう配でしかも長い。最後のフィニッシュ地点は鳥居となっている。石段の下からと上からの写真
この鳥居をくぐり振り返ると絶景となっている。下には有明浜と瀬戸内海、琴弾山、観音寺市街、そして西香川が一望のもとに広がる
そのためこの鳥居を「天空の鳥居」という。松茂からバイクで来たという兄ちゃんに絶景をバックに写真を撮ってもらった。
奥宮に参拝する。般若心経を読む
近くに自動販売機があるが、なんとこれが清涼飲料水ではなく、うどんの玉やうどん汁の販売機、いやぁシャレがきつい。さすがウドン県といわれるだけのことはありますわ。
お参りし、しばらく絶景を堪能した後、ゆっくり慎重に麓まで降りる。下まで降りてあらためて振り返ってみると、山の頂ふきんに天空の鳥居が小さく見える。その下は崖になっている。千メートルを超すような高山ではないが、急勾配の山容や崖をみているとすごい山だと思う。
山頂付近拡大図
降りるとすでに夕暮れがせまっている。そこから歩いて観音寺市街に入ると時刻はもう午後5時、高屋神社に寄ったおかげで68番と69番は回れなかった。五時半の列車に乗り帰途に就くが鈍行乗り継ぎのため徳島駅に着いたのが午後10時7分、家に帰り着いたのは11時近くとなった。
天空の鳥居付近からの絶景動画をご覧ください
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