気持ちの上では「歩き遍路」をやる気になっているが、いつかは・・と、心で思うばかりではいつまでたっても踏み出せない。そう思って、遍路の身支度を調えることにした。調えれば、やらざるを得なくなるという計算だが、立派なものをそろえても、さて実行に移せるか、と問われると自信が無い。でも思い切って「遍路衣装」を買うことにした。
遍路衣装の必須アイテムは、白衣、金剛杖、菅笠、輪袈裟、あとは特に買わずとも家にあるか、簡単に手に入るものだ。その四つを買うと一万円びゃぁかかる。一週間ほど前にまず手始めに菅笠を買った。その時、他の三つも買やぁよかったが、例によっての逡巡!「ホントに歩き遍路にでられるのか、もし出来なかったら無駄になる」、しかし、菅笠は目深く被れて日除け効果が大きいし、またその素材や、円錐形で頭から浮くように被れるから、風通しもよく、頭も蒸れない様になっているから、真夏の帽子としては非常に優れている。菅笠だとたとえ遍路に出なくても無駄になることもあるまいとまずこれを一品をかった。一番札所境内の売店に売っているが、このときは友人が車で送り迎えしてくれた。
この菅笠を被っている自分を見ていると(鏡で)、菅笠には梵字や仏教の偈頌が書いてあることも影響してか、他の三点もどうしても手に入れたくなった。そこで一昨日は、市内の瀬〇内仏具店へ遍路グッズを見に行った。品質はわからないがどれも一番札所売店の値札よりいずれも高い。ここで買うのはやめて札所売店で買うことにした。
そして昨日、霊山寺まで買いに行った。行く方法であるが、車も持っていない私だから、その距離を行く場合、普通は汽車で板東駅までいくのだが、これも歩き遍路への道程の一つと思い、半ば修行するような気持ちで、カンカン照りのなか蔵本駅から自転車で霊山寺に向かった。道はあらかじめ調べていた。蔵本駅から田宮街道を横切り、鮎喰川、飯尾川、そして吉野川の四国三郎大橋に通じる道を道なりにどこまでも進むと板東駅裏に突き当たる。そこからは霊山寺はすぐである。と、文字にすればいかにも短いが、ぼろ自転車で途中二度ほど10分の休憩をとっても二時間以上かかった。橋を渡るたび上下の起伏がある。そして阿讃山脈にむかって緩やかだが上りとなっている。かなり漕ぐのに力がいる。35℃近くの猛暑で大変だと思うが、昨日はかなり風があり、風によって体温の上昇が抑えられ、その点は良かったが、向かい風もきついため漕ぐ力が余計に必要でエラかった。
着いてから菅笠を買った札所売店で残りのグッズを買おうと思っていたが、門前横の「一番街」というお店の方が品ぞろいも多く、気に入ったのがあったので、こちらで金剛杖と輪袈裟を買い、白衣は札所売店で買った。午前十一時前に蔵本駅を出発したが、蔵本駅に自転車で帰り着いたのは午後五時近かった。
大河を四つ渡った(鮎喰川、飯尾川、吉野川、旧吉野川)が下は旧吉野川、暑くて汗を沢山かいたが、橋を渡っていると川筋に風が強く吹いて気持ちよく、自転車を押してゆっくり渡ると渡り切るまでに汗も乾いていた。
一番札所にもお参りし
近くにあるドイツ人捕虜収容所跡地の公園も見学した。
当時のもので残るのは収容所バラッケの赤煉瓦の礎石のみ
2 件のコメント:
あまり無理をしないでくださいね。適度に日をあけながら、いかれたらいかがでしょうか?
毎日 何をしなくても死ぬぐらい暑いので
お金のない自分は早く死にたいのになかなか実行の移せません。
>>テルさんへ
こっちへ出てくるときに一度お会いしましょう。
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