2023年7月9日日曜日

巡礼歩きの修行とは大変なもんじゃ

  巡礼歩きの修行とは大変なもんじゃ!昨日は身をもってそれを体験した。まずは歩いた場所をご覧ください。阿波福井駅出発~アブお水大師~由岐駅ゴール (巡礼歩きというからには、何か宗教的な所を回るのだが、今回は「アブ(阿部)お水大師」である。今回の歩き順路の道筋には石仏やお堂などが少ないのが特徴だった


 距離は後で計測すると(四国の道を歩いたので後から地図を見て足し算できる)なんと約24km、いままで一日で私が歩いた距離では最高記録である。いやぁ~。72歳になって人生最高記録とは、我ながら驚く。

 「イイ体験がでけたね。よかったよかった」で今までの歩き巡礼のブログはすんでいたが、まぁ、これが、これも私がいままでに体験したことがない、大変な苦行の歩きとなった。

 その後遺症(?)とでもいうべき苦痛が今でも残っているし、体のしんどさも普通の巡礼歩き翌日の比ではない。今回の巡礼歩きの写真や体験はそういうわけで今日のブログに作る元気がない。だから明日か明後日に改めてブログを書きたいと思っている。

 ちなみに残っている後遺症は、歩きの終わりころ数度にわたって筋肉が硬直し(突然痙攣のように突っ張り筋肉が固く棒状のようになり、呻くような激痛が同時に起こる)たこと。これは足を伸ばし、足の指と甲を鋭角に手前に自分の手で強く引っ張ることでなんとか激痛は抑えられた、しかし筋肉の痛みは取れることなく、今現在(翌日の午後)になっても歩くと痛くてよちよち歩きのようになっている。
 そして坂の下りで足の親指に妙に圧迫がかかり爪の痛みが激しくなってきた。おそらく数日後に親指の爪は自然とはがれ落ちるだろうと思う。
 上の二つは今までに体験した後遺症だが、今回初めて経験したのは、「股ずれ」、歳ぃいって皮膚が薄くなったこともあるのだろう、蒸し暑さの所為で異常に汗をかいてもうパンツもズボンもシャツもビショコ、肌にビトッとヘバリ着く、そのため左の金玉の表面(金玉の表面ってでこぼこしてるなぁ、と改めて気づく、これがおろし金のようになったのではあるまいが)と左太ももの付け根辺りの皮膚が擦れて股ずれとなり赤くなって擦り傷のようになって痛い。

 単なる平地を24km歩いてもこうはならないと思う。この辺りは大変雨量が多く、普段から歩き専用道の「四国の道」は侵食風化が激しく、道が崩れ、ほとんど石ころの谷間を行くようなひどい状態であるところが多かった。またプラスマイナス数百メートルの標高差を上り下りする、峠も5つも6つもある。そんなところを昨日の気温三十数度、おまけに湿度100パーセントの森の中を行くのである。爪もおげようし、足も痙攣激痛するだろうし、股ずれもできよう。
 ともかく昨日の歩きは大げさだが「死ぬ思い」だった。
 詳細は体がもうチョット回復してからまたブログに上げます。

4 件のコメント:

carlos さんのコメント...

やまさん、おつかれさん。
舗装道路でも20数キロも歩いたら、まして悪路の山道を、何かが壊れるで。
後遺症が残らんように、大事にケアしてください。
やまさんの冒険記、楽しみにしてる。
ゆっくり、書いていってください。

Teruyuki Arashi さんのコメント...

やまさん大丈夫ですか?少し無理しすぎでは 体を壊しては元も子もないので、安静にしてください。

yamasan さんのコメント...

>>カルロスさんへ

 西行さんあるいは大昔の遍路さんのように行路に倒れ、人知れず死ぬこともそれはそれで・・よし。と思うのは実際体験していない人の思い込み、というのがよくわかりました。アブへ行く山道は誰もいません、ここでまた滑落でもして動けなくなれば、ホントに発見されることなく衰弱死でしょうね。危ない崩れた道を這う這う進んでいると、恐怖でゾクッとしました。
 至る所崩落した山道の上りはとても苦しかったです。歩きながらいろいろ考えられるのは楽な平地の道だけ、上りのキツさは例えると、ちょうど熱病で苦しくて、セコイ、セコイ、で頭がいっぱいになっている状態、でも止まるわけにはいかず少しでも足を進める、峠がくるとほっとします。なるほど巡礼遍路は人生の苦楽とよく似てるわ。
 なんとか無事に帰れて良かったです。

yamasan さんのコメント...

>>テルさんへ

 私よりずっと若いんだから、歩き遍路を考えてはどうですか。もし私がテルさんと同じ年齢だったら、明日にでも遍路に出たいです。若いからもちろん野宿です。全行程1600km、約50~60日、一日経費ほぼ水と食料のみで1000円ほど。どうですか?