7月というのに日本列島には超大型の台風が近づいている。超大型といったがこれも現在進行形で時間とともにどんどん発達している。台風は海水温が高いほど発達する。海水温が28℃より下がると発達はしない。この28℃線が今年は日本列島の周辺海域でいつもより北上していて奄美大島あたりまで台風の発達海域になっている。
そのために超大型に発達するわけだ。昨日あたりから進路予想図が発表されている。それを見ると一番被害が大きくなる日本列島縦断コースをとりそうである。
われらの住む地区は今週の木曜あたりが一番影響が大きくなりそうだ。沖縄あたりでは最大瞬間風速75mといっていた。あまり衰えないで四国地方に来ることも考えられるのでそうなると大変なことになる。
普通、超大型台風は9月ごろにやってくる。ところがなぜか今年は7月から超大型の台風発生だ。これも地球温暖化の影響だろうか。異常に勢力の強い台風になりそうで50年に一度の並外れた台風だそうだ。
50年に一度といえば、この地方で(徳島)最も被害をもたらしたのが約50年前の昭和36年襲来した『第二室戸台風』である。当時私は小学校5年生でその日のことは鮮明に覚えている。何せ我が家の二階の雨戸の隙間から覗いていたら、道を隔てた前の家の屋根が一瞬のうちに全部吹き飛ばされたのである。重い瓦屋根でなくスレート葺の屋根だったこともあるが、それにしてもそのものすごい破壊力に恐怖を覚えた。近所では半壊した家が続出した。
その超大型の第二室戸台風は9月であったが、コースは今回の台風の予想進路によく似ている。
何とか日本列島を逸れてくれればいいが最悪のコースも覚悟はしておかなければならない。また壊れそうなものの補強、人々の避難も必要であろう。それにしても7月から早くもこんな超ど級の台風だ。本格的シーズンの9月になれば一体どんなすごい台風が発生するやら、怖い気がする。
ところで、南海洋上で生まれ、日本をめざし、上陸し、日本国土に破壊と荒廃をもたらすものは台風であるが、これを具象化、受肉化したものが昭和29年に誕生した。その名も
『ゴジラ』
今年はそのゴジラの誕生60周年である。ハリウッド版新作ゴジラも今月25日に封切られる。映像技術は進化したが、ゴジラの本質はまさにこの第一回作品に凝縮されている。次の動画は当時(昭和29年)の予告編です。
その昭和29年版の第一回の『ゴジラ』映画が明日、8日(火曜日)BS・NHKで午後9時から放映される。これはその後のあらゆる怪獣映画のルーツである。一見に値すると思うので是非ご覧ください。